地下室

地下室はいくつかつくりました。

本格的な地下室もありますが、基礎を利用した地下室もあります。

図が荒くて申し訳ありませんが、地下室の断面図です。

私が地下室を設計する場合、できる限り、外気に面するようにします。

空気の問題、湿気やカビの問題もありますが、安全のためでもあります。

仮に、局地的集中豪雨や川の氾濫などで、地下に水が入った場合、多くの地下室は入り口が1か所しかありませんので、そこから水が流れ込んできた際、ドアが開かなかったり、避難できないことが考えられます。

ですから、他に外気に面する窓などがあれば、そこから脱出が可能になります。

ここが明りとり、兼、非常時の脱出口になります。

一段下がった部分が1階の床で、地面から顔を出すためにそこを上げ、階のベンチにしています。

斜面に建つ建物なので、基礎が深く、そこを利用できるようにドアがついています。

もちろん、内部からも階段で降りられるようになっています。

十分に人が立てる高さの空間です。

基礎に窓がついています



地中に埋まると、当然水が入る心配があります。

コンクリートだけでは防水性がありません。

型枠の外側を鋼板でつくり、つなぎ目を溶接してしまい、コンクリートを打ったあとはその型枠(鋼板)が防水層の役割をするという方法もあり、実際、その工法で建てたこともあります。


地下室の使い道は多様です。

コンクリートでできた空間は温度差が少ないので、貯蔵庫としても利用できます。

また、防音性が高いので、オーディオルーム、スタジオ、シアタールームなどにもできます。


Ken Pro  建築プロデュース

建築家は魔法使いです。それまでこの世に存在しなかったものが、創造力で物質化します。 その創造力は、クライアントの要求を物語にできるかどうかからはじまります。 ただの箱をつくるか、物語をつくるか、 それはクライアント自身が決めてください。 ただの箱をつくるなら、このサイトは必要ありません。 物語を創りたいクライアントのために、建築プロデュースはヒント、あるいは仮説をご用意しました。

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