古き良きものを残し、そこに新しい物語を

改修の設計はいろいろな意味でおもしろいです。

様々な制約があり、できることやできないことの中から、創造力を働かせ、ベストなものを探っていきます。

施主が抱えている、様々な困った事情等を受け止め、解決策を練っています。


改修後

改修前

簡易的につくられた、渡り廊下

厨房


建て替えと違い、残るもの、残すべきものがある一方、壊すべきものがあります。

簡単に言ってしまえば、新築なら、そんな無理難題はないので、自由度が大きいのですが、改修はその諸条件をかいくぐって達成するものに価値がきらめくのだと思います。


基本的には構造部分の部材は極力残します。弱いところは補強します。


窓だった2階の壁を、屋上テラスに出られるように、解体しました。

サッシが取り付けられました。

1枚板の大きなテーブルを加工するために、べニアで原寸模型をつくり、高さや設備機器の位置などを確認します。

できあがったテーブルです。

普通では手に入らない木材です。

馬の厩舎だったところです。

厩舎がゲストルームに生まれ変わりました。

ここが厩舎だったなんて、信じられませんね。

激変です。それが改修のおもしろいところです。

もともとがジオデシック・ドーム(フラードームと呼ぶ方が私は好きです)です。ですから四角い建物と違い、あらゆるところに微妙な角度がついています。

そして、複雑な建物であるために、屋根や壁に雨の侵入したところが見受けられました。

それを手直しして、新しいものをその微妙な角度に合わせて施工しなければなりません。





Ken Pro  建築プロデュース

建築家は魔法使いです。それまでこの世に存在しなかったものが、創造力で物質化します。 その創造力は、クライアントの要求を物語にできるかどうかからはじまります。 ただの箱をつくるか、物語をつくるか、 それはクライアント自身が決めてください。 ただの箱をつくるなら、このサイトは必要ありません。 物語を創りたいクライアントのために、建築プロデュースはヒント、あるいは仮説をご用意しました。

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