大黒柱
人はどんな願いを込めて、そこに柱を建てたのだろう。
小屋梁を突き抜け、屋根まで届く大黒柱。
四方から梁が大黒柱に寄り添う。
大黒柱は土台の上ではなく、直に基礎の上に立つ。
垂直に伸びた一本の木が、地と天をつなぐ。
ハシラは天と地をつなぐ、ハシ(橋)なのである。
ご主人のことを一家を支える大黒柱という。
柱は男性のシンボル。
地に打ち立てることで、子孫を繁栄させる。
子孫は天上から、地上に降りてくる。
突き抜ける柱は力強さを示す
人々は柱に寄り添い、
柱の周りを踊る。
力を見せる。
力の流れを見せる。
構造を見せると明快になる。
構造の柱、梁を美しく魅せる
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