大黒柱

人はどんな願いを込めて、そこに柱を建てたのだろう。

小屋梁を突き抜け、屋根まで届く大黒柱。

四方から梁が大黒柱に寄り添う。

大黒柱は土台の上ではなく、直に基礎の上に立つ。

垂直に伸びた一本の木が、地と天をつなぐ。

ハシラは天と地をつなぐ、ハシ(橋)なのである。

ご主人のことを一家を支える大黒柱という。

柱は男性のシンボル。

地に打ち立てることで、子孫を繁栄させる。

子孫は天上から、地上に降りてくる。


突き抜ける柱は力強さを示す

人々は柱に寄り添い、

柱の周りを踊る。

力を見せる。

力の流れを見せる。

構造を見せると明快になる。

構造の柱、梁を美しく魅せる

Ken Pro  建築プロデュース

建築家は魔法使いです。それまでこの世に存在しなかったものが、創造力で物質化します。 その創造力は、クライアントの要求を物語にできるかどうかからはじまります。 ただの箱をつくるか、物語をつくるか、 それはクライアント自身が決めてください。 ただの箱をつくるなら、このサイトは必要ありません。 物語を創りたいクライアントのために、建築プロデュースはヒント、あるいは仮説をご用意しました。

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